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コスチュームジュエリー展 -日本橋三越本店-

優雅で洗練された作品でコスチュームジュエリー界を牽引したミリアム・ハスケル、リアルフェイクジュエリーと呼んでコスチュームジュエリーを定義したココ・シャネル、ショーのドレスを限りなく際立たせ、リアルよりリアルといわれたクリスチャン・ディオール、さらに、トリファリ、ジョセフ、スキャパレリ、シュライナーらの手によるコスチュームジュエリーの数々。それぞれのデザイナー、コスチュームジュエリーメゾンの傑作と特徴的な作品を一堂に集めて展示・紹介するコスチュームジュエリー展が開催されています。



2009年3月10日(火)→17日(火)
日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
入場料:一般・大学生 700円/高校・中学生 500円(小学生以下無料・税込)


国内コスチュームジュエリー作家の作品展示と即売会

◎余合ナオミ ◎高木洋恵 ◎青木美穂 ◎さめじまたかこ ◎梶原美緒 ◎安藤潤子 ◎清水美和子 ◎周藤紀美恵 ◎稚奈子(TINAKO) ◎関けいこ ◎臼田和美 ◎松田陽子 ◎相川一枝 ◎下島優子 ◎岸美砂子 ◎山本泰代 ◎山村博子 ◎神宮良江 ◎中村浩美 ◎山富ふきこ ◎成瀬通子 ◎ジェニュイン ◎Beads Lounge ◎(株)東京交易

○主催:コスチュームジュエリー展実行委員会
○後援:文部科学省許可 財団法人日本余暇文化振興会
○協力:BLONDIE&CO,.、桜ANTIQUITES、ANTIQUE SHINO、株式会社平凡社、株式会社日之出出版、株式会社マリア書房、株式会社コロネット

日本橋三越のウェブサイトへ







コスチュームジュエリーとは何か

 近年、ますますたくさんの人に注目され、多くの人に愛用されているコスチュームジュエリー。往年の有名、無名のデザイナーによるアンティーク、ヴィンテージのコスチュームジュエリーの人気の高さもさることながら、現代においても国内外でたくさんのアクセサリーデザイナーがコスチュームジュエリーを手がけています。
 しかし、そもそもコスチュームジュエリーとは何なのでしょうか。一般に言われていることをまとめると、

1.宝石や貴金属を使っていないイミテーションのジュエリー(対義語は「ファインジュエリー」)
2.舞台や映画で衣装(コスチューム)に着けられたジュエリーを起源とするジュエリー
3.非貴金属素材を使い色やデザインの制約なく自由な発想でつくられているジュエリー

といったこところでしょう。ただ、この解釈は人によっても多少の差があり、上の一部の条件を満たすものなのか、それともすべての条件にあてはまるものなのか…何をもってして「コスチュームジュエリー」と呼ぶのかは今だに定義しづらいものとなっています。遡ってみると少しはわかってくるかも…ということで、わからないなりに少し歴史も見直してみることにしましょう。

アールヌーヴォー時代のジュエリー

 コスチュームジュエリーがどのあたりを起源とするかというと、19世紀末頃まで遡ることになりそうです。いわゆるアールヌーヴォーの時代で、歴史的に見るとそれほど古いものでもなく、長く見ても100年あまり前のことです。当時ジュエリー素材としてはまだ評価されていなかったガラスをアールヌーヴォーのジュエラーたちが、多くの時間と高度な技術を使って、独自の前衛的なアートにしました。それまでのジョージアン、ヴィクトリアン、エドワーディアンなどの高級な、いわゆるファインジュエリーとは一線を画すもので、このあたりから自由な発想のデザインは生まれはじめたといえそうです。
 しかし、アールヌーヴォー時代は、装飾物としての美しさを重点的に求める点においては、過去のジュエリーづくりとまた同じだったのかもしれません。後年、これを変えたのはアールデコの作家たち。ココ・シャネルをはじめとするファッション、そしてコスチュームジュエリーのデザイナーたちでした。

1920年代ココ・シャネルから

 コスチュームジュエリーの創始へと遡ると、行き着くのはやはりココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)です。時期は1920年代。ココ・シャネルとも親交があり、今やコスチュームジュエリーの代名詞ともいえるミリアム・ハスケルのショップがNYにOPENしたのも1920年代でした。また、エルザ・スキャパレリも同時代のライバルです。
 第一次世界大戦による男性の人手不足によって、女性が社会進出せざるを得なくなったのが1910年代。アールデコ時代(1920年代〜1940年代)は、女性の社会進出にともなって、ジュエリーを自分で選び、自分で手に入れるようになった時代でもありました。以前と違ったのは、素材(宝石、金属、あるいはガラスなど)を美しく見せることではなく、「身に着ける女性を美しく見せる」ことに重きを置いてジュエリーがつくられるようになったことです。
 ココ・シャネルは言いました。「ファインジュエリーには財産的な意味を持ってしまうが、おしゃれのための美を求めるなら、石や金属の価値ではなく、そのデザイン性にこそ価値がある。コスチュームジュエリーを身に着ける女性は、宝石につられて男性に金で買われることも騙されることもない自立した女性である」と。
 こうした考え方は、ココ・シャネルのクリエイティブワークにおける一貫したポリシー、哲学にも通じるところです。ココ・シャネルがどれほど凄いデザイナーであったかは、当然ここで書ききれるものではありません。興味のある方は伝記などを読んでみることをおすすめします。

ハリウッド全盛期から現代へ

 一般にハリウッド全盛期は1930年〜1940年代と言われていますが、コスチュームジュエリーがさらに輝きを増したのもこの時代です。前述のとおり、シャネルやハスケルの作品をはじめとして多くのコスチュームジュエリーが映画や舞台の衣装として使われるようになり、コスチュームジュエリーの全盛期はハリウッド映画の黄金期と重なって訪れました。舞台の上で輝きを放ち、スクリーンに艶やかに映し出される豪華なコスチュームジュエリーは、プライベートでもハリウッド女優たちを虜にしてしまいます。
 そしてそれらを身に着けたスター達へのあこがれもあって、コスチュームジュエリーは多くの一般女性にも支持されるようになり、爆発的な人気を獲得することになりました。こうして1950年代、コスチュームジュエリーはピークの時期を迎えます。
 コスチュームジュエリー全盛期に活躍したデザイナーやメーカーは、前述のシャネル、ハスケル、スキャパレリ、そしてクリスチャン・ディオール、トリファリ、ジョセフ、シュライナー、コロ、ジュリアナ、ホブ、リージェンシー、ロバート、デマリオ、ハグラー、ヴァンドームなど、枚挙にいとまがありません。すでに現在、この時代のコスチュームジュエリーはヴィンテージ(あるいはアンティーク)として流通し、多くの熱狂的なコレクターもいるほどになっています。
 また、現代においては、ミハエルネグリン、アナスイ、アビステ、パオラなどのコスチュームジュエリーデザイナー、ブランドが人気を博しており、コスチュームジュエリーは今もポピュラーなジュエリーとして支持を得ていることがわかります


参考サイト
コスチュームジュエリーとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%b3%a5%b9%a5%c1%a5%e5%a1%bc%a5%e0%a5%b8%a5%e5%a5%a8%a5%ea%a1%bc
コスチュームジュエリー-ジュエリーとアクセサリーの情報サイト
http://www.musical.jp/jw/jewelry1/j07.htm
コスチュームジュエリー - [ファッション用語集]All About
http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_fashion/w006470.htm

参考資料
別冊太陽「コスチュームジュエリー」(平凡社)
別冊太陽「永遠のアンティークジュエリー」(平凡社)
別冊太陽「アンティークジュエリー」(平凡社)
骨董ファン vol.7(北辰堂)

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